住宅ローンを回避できる最終手段!リスケの効果とは!?

2019年11月25日(月)

人生良いときばかりではありません。住宅ローン支払いが厳しくなった……そんな状況もやってくるかもしれません。その場合はリスケを検討してみてはいかがでしょうか?

今回は実際にあった事例をもとに、リスケとはどんなものなのか?メリット・デメリットを解説。さらに、リスケの成功率を高めるための秘策についてもご紹介します。

■夫が突然のリストラ。家計にも亀裂が

収入が途絶え住宅ローンの支払いが不可能に。夫婦がとった行動とは?

【登場人物】

夫:38歳 結婚10年目。中小メーカーに勤務
妻:35歳 専業主婦で、1児の母

結婚直後にマイホームを購入。夫は中小企業に勤めていたが、待遇も悪くなく順風満帆に見えた。しかし、実は夫の勤務先は経営状況が悪化していて、ある日突然破綻。リストラの対象に。

住宅ローンの残債は3,000万円。家を売却して返済をしようと考えたが、査定は時価2,500万円でオーバーローンという結果。貯金を切り崩してなんとかやりくりを続けてきたものの、とうとう住宅ローンが払えないという事態に。そこで、ふたりが取った行動がリスケだったのだ。

■リスケジュール(リスケ)とは?

そもそもリスケとは何なのでしょうか?まずは基礎知識からご紹介します。

リスケの本当の目的

リスケとは「リスケジュール」の略。ローンの返済スケジュールを組み直す、返済計画を変更するという意味合いがある金融用語です。

今回の夫婦のように、支払いが困難になった人の返済負担を軽減するために、無理なく返せる金額まで一時的に減らしたり、返済を猶予したりすることを指します。

モラトリアム法案で返済期間の延長ができる?!

モラトリアム法案とは2009年から2013年までに施行された、住宅ローンの返済が厳しくなった債務者を救済するための法律です。この期間は金融機関に対してローンの延長や返済額の軽減などを柔軟に応じるよう努力義務が課されました。その結果、現在では多くの金融機関がリスケに応じてくれるようになったのです。

■まだ間に合う?数カ月間、滞納でリスケしたい場合

リスケにはさまざまな方法があります。数カ月間返済を滞納した際には主に以下のような方法をとることができます。

<期限の利益の回復で支払い交渉へ!>

「期限の利益」は借金の分割払いを指します。しかし、数カ月間返済ができない状況が続くと、「期限の利益の喪失」となり、分割支払ができる権利を失うことに。全額一括返済しなければいけません。

リスケで期限の利益回復を行えば、いったん期限の利益損失が発生したとしても、再度分割支払いが可能となります。

[メリット]

債権者にとってもデメリットがあまりないので、トラブルになりにくいです。

[デメリット]

延滞分と延滞損害金を支払わなければいけません。延滞した金額によっては認められない場合もあります。

<返済期間を最大で10年延長できる?>

住宅ローンは35年というように返済期間が定められているものですが、実は10年まで延長することが認められているのです。

■誰でもリスケできるわけではない!その条件とは?

一時的な家計の悪化であれば、リスケを行うことで破綻を防ぐことも可能ですが、誰にでも認められる手段ではありません。金融機関が「契約した返済条件を変更しても問題ない」と判断した債務者だけがリスケを受けることができるのです。

3つのリスケジュール条件

リスケを認めてもらうためには、主に以下の3つの条件に当てはまっていることが重要となります。

1、今後も安定した収入が見込める

金融機関が一番恐れているのは貸倒れ。債務者に安定した収入があれば、それだけ貸倒れのリスクを軽減することができます。銀行融資の審査で勤め先や勤続年数が見られるのも、こうした理由からです。

2、資金不足が一時的なものである

普段は安定した収入があっても、突然の出費で一時的に資金不足になることはあり得ます。仮に資金繰りが厳しくなっても、それが一時的なものであることが証明できれば、リスケが認められやすくなります。

3、新たな借り入れの予定がない

債務者の借り入れが多ければ多いほど、金融機関にとっては貸倒れのリスクが高まります。他に借り入れがないか?今後借り入れをする予定がないか?ということもリスケの成否を大きく左右するのです。

<以下の場合はどうなる?>

いくつか事例を交えて、リスケが認められるかどうか考えてみましょう。

1、急な出費で資金繰りが苦しい

たとえば親族が一時的な病気をして医療費が必要になった、住宅の修繕費が必要になったという場合であれば、資金不足が一時的な要因であるのでリスケが認められやすくなるでしょう。「大きな出費が継続しない」ということがポイントです。

2、病気にかかり長期療養を余儀なくされる

病気が一時的なものであって、かつ回復後は職場に戻れるということであれば、「資金不足が一時的なものである」「今後も安定した収入が見込める」という2つの条件を満たしているので、リスケを交渉する余地はあります。

3、突然のリストラで転職活動している

今回のストーリーはこのケースです。内定をもらっている、あるいは転職活動をして新しい仕事が見つかる見込みがあるのであればリスケが認められる可能性もあるでしょう。

■ここでおさらい!リスケのメリット・デメリット

リスケには良い面だけでなく悪い面もあるもの。ここで、もう一度メリット・デメリットをおさらいしてみましょう。

(メリット)

前述のとおり、毎月の返済額の軽減や返済期間の延長、猶予などの対応が受けられます。

(デメリット)

必ずしもリスケは成功するとは限りません。また、優遇金利がなくなったり、金利が引き上げられたりする可能性もあります。もちろん、返済期間が延長すれば、それだけ金利も上がります。また、一度リスケをすると新たにローンを借り入れることも難しくなるでしょう。

■リスケを確実に行うための秘策

ここからは、リスケをして資金繰りの立て直しを成功させるためのポイントを2つご紹介します。

<リスケの申し込む時期>

金融機関の審査や手続きが必要なため、リスケは返済が遅れる前。リスケする返済日の1ヶ月前までに申し込みましょう。早ければ、それだけ対策もしっかりできます。

<個人再生>

個人再生とは債務整理の一種で、任意整理よりも効力が強いのが特徴です。住宅ローンのリスケを強制的に行える住宅資金特別条項も適用されます。たとえリスケを断られたとしても、裁判所に申し立てることで個人再生が可能となり、確実にリスケをすることが可能です。ただし、手続きは簡単ではないので、弁護士などの専門家に相談してみましょう。

◼最終手段!リスケ以外の対策法

住宅ローンが支払えなくなった場合にはリスケ以外にも手段があります。どれがご自身に適しているか考えてみましょう。

<任意売却でローン返済?>

住宅ローンが支払えなくなり、かつ普通に売却してもオーバーローンになってしまうような担保不動産を金融機関の同意を得て売却し、それで得た利益を返済に充てる方法です。

<任意売却の返済はどうする?>

アンダーローンの場合は任意売却によって返済可能ですが、オーバーローンの場合は物件を売っても返済することができません。その場合、債権者と返済額を取り決めて(通常は月額10,000円~50,000円程度)返済を続けていきますが、これができない場合は自己破産することになります。

たとえば残債務が500万円の場合、上記の返済額が月額10,000円とすると500カ月、つまり40年以上を要します。一生借金を返済し続けていくことになってしまい、債権者債務者双方にとってメリットがありません。このような場合は自己破産をしたほうが得策なケースもあります。

<3ヶ月もローンを滞納。それでも任意売却できるのか?>

多くの金融機関では6ヶ月以上の滞納や自己破産などで期限の喪失が発生するといったルールを定めています。一括で返済せざるを得ない状況になれば、任意売却が開始可能となります。

<教えて!離婚後の任意売却について>

仮に離婚後に妻が連帯債務者や連帯保証人になっている場合、離婚後もその責任がつきまとうため、親族や新しい夫に迷惑をかけてしまう恐れもあります。離婚前に任意売却をしてできる限りお金に関する問題を解決しておくことで、お互いが新しい再スタートを切ることができるようになるでしょう。

◼借金のために借金をしない!冷静なリスケ判断を

借金で一番恐ろしいのは、返済のためにサラ金やクレジット会社から新たに借金をしてしまうパターンです。一時的な資金繰りの悪化によって借金が雪だるま式に増えてしまったというケースも少なくありません。その前に、リスケで返済方法の変更ができないかどうか検討し、再生計画をきちんと立てて、借金を増やさないようにしましょう。

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