家を手放す必要なし!ほかの借金から住宅ローンを守る個人再生とは

2019年01月16日(水)

住宅ローン返済中に、ほかの借り入れが発生することもあるでしょう。計画的に進めているなら問題ありませんが、総額が大きくなりすぎて返済ができなくなるケースも稀ではありません。
返済ができないなら自己破産や任意整理、競売などで自宅を処分するという最悪の事態になってしまいますが、そんな時には「個人再生」。債務をギュッと圧縮し、なおかつこれまで通り住み続けることができるというメリットがあります。夢のような方法ですが、誰もが受けられる訳ではなく、やはりいくつかのデメリットもみられます。
しかし、住宅ローンをすでに組んでいる、検討しているという方なら知っておくべき手段といえるでしょう。ここではNさんの例を挙げて、個人再生と住宅ローンについてお伝えしていきます。

■大幅に予定が狂った住宅ローン

Nさんは義足などの制作を行う義肢装具士であり、その腕から何人もの固定客をいる会社でも一目置かれる存在でした。給料も技術に見合った額であり、結婚を期に住宅ローンを組んでマンションを購入して、誰もがうらやむ結婚生活を送っていました。
それから10年、Nさんは怪我が元でこれまで通りの働きをすることができなくなってしまい、それに伴い収入も大幅に減ってしまったのです。仕事は辞めずに済んだものの、現在の手取り額は20万円に対して月々のローンは10万円。ボーナス月には更に12万円の請求があり、それまで専業主婦だった奥さんにも働いてもらってなんとか返済することができる状態で数年しのぎました。
ですが、Nさんの趣味はパチンコであり、体が上手く動かないことや生活が苦しいことで、今まで以上に頻度が増えていたのです。当然お金に余裕はないため、勝った時に返済すればいいかとキャッシングで賄っていました。少額でも利子があり、手軽に借りられることで回数を重ね、気がついたときには300万円にも膨れ上がっている状態
もう自分1人ではなんとかすることはできません。観念して奥さんに相談し、愛着のある家ですが手放すことを提案しました。しかし、奥さんは諦めずに住み続ける方法を模索。ついに、ネット検索で「個人再生」という方法を見つけたのです。

■300万円が100万円に

個人再生とは、裁判所が認めれば支払うことができなくなった借金の返済総額を圧縮し、分割しながら3年から5年で返済するというもの。Nさんのキャッシング残高はおよそ300万円でしたが、なんと100万円にまで大幅に圧縮することができました。
ですが、気になるのはもう1つの大きな借金、住宅ローンです。住宅ローンも一緒に整理してしまえば、抵当権もあるため住み続けることはできないはずです。個人再生には、住宅ローンだけを除外することができる「住宅資金特別条項」を設定することができます。つまり、ほかの借金だけを個人再生で圧縮して負担を減らし、住宅ローンだけ今まで通り支払うことでマンションに住み続けることができるという訳です。
Nさんは毎月、住宅ローンと圧縮されたキャッシングローンの2つを計画通りに払い続けています。あと1年もすればキャッシングの方は終了し、一息つける予定。懲りたのかパチンコは卒業し、まっすぐ家に帰り、家事を手伝うことで奥さんをねぎらっています。

■個人再生とは

住宅ローンと同時期に借り入れをして、返済が難しくなってしまった際でも「家は残したい!」を叶えてくれる手段です。2001年に誕生した比較的新しい制度。使う機会がこないことが一番ですが、しっかりと押さえておきましょう。
「債権者は平等」という原則があり、住宅ローンだけ除外されるのはおかしいのではと思われるかもしれませんが、この秘密は「抵当権」にあります。もし、物件を売却した場合でも、抵当権で押さえられているため、ほかの債権者にはほとんど回収されることはなく影響はないに等しい状態。そのため、住宅ローンを除外しても平等は保たれたままなのです。
また、家を残せる以外にもいくつかメリットがみられます。
・落札者がでる前であれば競売が開始されていても中止できる
・住宅ローンの延滞分と遅延損害金も、個人再生に含めて返済できる
・住宅ローンの返済期間は事情を考慮し最大で10年まで延長可能
・個人再生の期間中は住宅ローンの元本・利息の一部について返済猶予してもらえる
借金はゼロにならず、返済が厳しい期間ですが、債権者と相談し負担を軽くすることができます。
ですが、住宅にほかの抵当が付いている場合は個人再生の住宅資金特別条項は適用されません
また、住宅ローンの残債よりも、物件の市場価値が高い場合は、「債権者は平等」に反するためその分を支払う必要があるなど、メリットがありません。自身の状況に合わせて検討する必要がある諸刃の剣です。

■自宅を守る方法を知っておくべし

長い人生の中には、山もあれば谷もあります。どんな状況でもNさんの奥さんのように冷静に、救済方法を検討することが大切です。とはいえ、いざ直面するとなかなか難しいはず。日頃から知識のアップデートを行っておくことをおすすめします。

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